サイネージ用ディスプレイもここまできてたのか

そういえば、今年のInteropでこんな商品を見たのを思い出しました。

http://www.pdc-pana.co.jp/product/009.html

STBレスで配線いらずの簡単設置。人件費削減。
省電力で節電対策。
リモコン操作でサイネージと地デジのワンタッチ切り替え。

BtoBで使われる商品なので、単品で語っても何の意味もないんですが、街中にある情報表示(signage=サイネージ)用ディスプレイとして使われる商品です。おそらく市販のテレビをカスタマイズしているものと思われます。

通常この手の用途では、モニタの裏側にLANに繋がれた工業用PCが鎮座していて、中央設備から映像コンテンツの配信を受け、そのコンテンツをPCでデコードしてモニタに表示しています。

しかし、昨今の民生用デジタルテレビなら当然MPEG-2(場合によってはH.264も?)のデコーダは内蔵しているし、LANの端子もある。単にデータを受けてデコードするだけならPCに匹敵する処理をしているわけです。

なので、こういうコンセプトの商品はいつか出るだろうなと思ってましたが、予想に反して案外出てくるのは時間がかかりました。テレビそのものをカスタマイズするのに時間がかかったのでしょう。

省スペースにもなるし、消費電力も抑えられるので、メリットは大きいと思うのですが、SIする側にとってはPCベースの機動力の良さも捨てがたいところ。どちらが主流になるのでしょうか。