万年筆を修理に出した(クロス)

久しく使っていなかった万年筆を修理に出し、無事に帰ってきたという話です。

修理に出したのはこれ(画像は修理後のもの)。現在では廃番になっている、クロス「クラシックセンチュリーの」万年筆、14金モデルです。おそらく、センチュリーIIが発売になった時点で廃番となったのだと思いますが、センチュリーIIの万年筆よりも細軸で、押しが強くないデザインなところが気に入っています。
この万年筆は、学生のころに実家で見つけたもの。誰にも使われずにインクが固着したまま放置されていたので、俺が使うよと譲り受けたものです。(当時父親が使っていたのは10金のものだったので、なぜ14金のものが手元にあったのかは未だもってナゾ。両親も覚えてないと言うし。。。)

とはいえ、万年筆を使う機会はそうそうありません。せいぜい年賀状に一筆添えるときに使うくらいだったのですが、それもインクジェットはがきになってからうまく書けなくなり、いつしか存在を忘れてしまいました。年明けに久しぶりに引っ張り出し、カートリッジを入れてみたところ、首軸から盛大にインクが漏れ出してしまいます。そこで、修理に出すことにしたのです。

クロスの商品を修理に出すのはこれで2度目。一度目は大学のときです。知人からステンレスのボールペン(センチュリー)をもらいました。大学生が持つにはちょっとおっさんくさいなぁと感じつつも、しばらく使っていたのですが、ある日クリップ側の軸がもげて取れてしまいました。せっかくもらったものだし、と東急ハンズへ持っていったところ、メーカー修理とのこと。相当な出費を覚悟していたのですが、なんとお代は「タダ」。クロスの製品が「永久保証」であることを知った瞬間でした。
残念ながらこのボールペン、就職直後に某大阪地下鉄の駅ホームで落としてしまいました。運悪く線路に落ちたペンは見事にレールの上に静止してしまい、次の瞬間やってきた電車の車輪の餌食に。。。「パシュッ」という音は今でも忘れられません。

ありがたいことに、今でもクロスでは「永久保証」のサービスをやってくれています。

Cross - Repair(修理に関して)

クロスの筆記具は、その使用年数にかかわらず機構(メカニズム)上の故障に対する保証がついております(機構上永久保証)。

機構上永久保証とは?
通常の使用状況でお使いいただく限りは、生涯にわたり書く喜びをお約束するものです。芯の出し入れ、インクの貯蔵〜供給、スムーズな書き味、等書くという筆記具の基本機能を提供する「機構」部分が故障した場合、またはそうした「機構」を補助する部分の脱落、故障などの場合、製品をクロスまで送付いただければ、この保証に従い無料で修理いたします。

今回は文具店経由でなく、直接クロスオブジャパンさんへ送付する形をとりました。「書留」での送付、しかも梱包したら定形外扱いになってしまったので多少値段は張りましたが、廃番品を修理していただけるのですからたいしたことはありません。

そして1ヶ月強。無事修理を終えたペンが戻ってまいりました。

かなり大きな箱で送られてきました。

開封の儀。厳重な梱包です。

ペンとご対面。結構表面が汚れた状態で送付したのですが、さすがにここは手付かずで帰ってきました。

久々の筆記。良好です。


せっかく良好な状態になって帰ってきたので、しばらく常用してみることにしました。この日のために用意(実はオクで落札)したボールペン(Made in U.S.A.かつ筆記体の旧ロゴ)とともに毎日持ち歩いております。