CF-SZ6 冷却ファンを掃除する

 

持ち歩けて、そこそこ速いWindowsノートパソコンが必要になり、最近リースアップ品が多く出回るようになったPanasonic のLet'snote(CF-SZ6)中古品を通販で買いました。

Let'snoteの中古品は外装にダメージを受けているブツ(筐体割れ、擦り傷、キーボードのテカリ・・・まあこれでも正常に動くのがLet'snoteの良さではあります)が多い中、外装はまあまあ許せる範囲。一方で、電源を入れると冷却ファンが盛大に回り、吹き出し口からは結構な量の熱風がずーっと出てきて不快です。

昔持っていたLet'snoteも、同じ症状になったことがあり、その時は分解して冷却ファンを掃除したら改善されたので、今回も分解・掃除にトライしてみることにしました。

 

警告

  • 以下の内容は、筆者手元の環境での実験結果です。すべての同製品での動作を保証するものではありません。
  • 筆者は、ネジを外した時点でメーカーの保証が受けられなくなることを理解した上で以下の行為を行っております。
  • このページの内容を実行した結果、機械に故障や不具合が生じることがあっても、筆者は何ら責任を負いません。
  • また、このページの内容について、メーカー等へ問い合わせることはしないでください。

 

というわけで、裏蓋を開けたところから始めます。ここまではネット上に多くの事例が転がっているので、そこを見ていただければと思います。余談ですが、かつてのLet’snoteはネジの数がやたら多く、分解するのに大変な労力がかかりました。それを知ってるだけに、この写真までに2-3分でたどり着けるようになったのは感慨深いものがあります。

私が購入したのは、「ドライブレスモデル(CF-SZ6RDYVS)」なので、光学ドライブも2.5インチHDDもなく、筐体内はスカスカです。

裏蓋開けたところ

裏蓋開けたところ

向かって左側の基板(以下「メイン基板」)には、表側(今見えているほう)にはM.2のSSD(既M.2の1TBモデルに換装済)、裏側にCPU・冷却ファン・オンボードメモリが実装されています。したがって、この基板を筐体から外さないと、冷却ファンにアクセスできません。

まず、メイン基板に接続されている、2本のフラットケーブルを外します。両方とも、保護テープを剥がし、ケーブルの反対側のストッパーを跳ね上げると外すことができます。

ケーブル外す(下)
ケーブル外す(上)
ケーブル外す(2か所)

メイン基板に接続されているケーブルは、他にディスプレイをつなぐケーブルやWi-Fiのアンテナ線がありますが、断線しないよう注意すれば取り外さずに作業は続行できます。

メイン基板を留めている4本のネジを外します。

メイン基板外す

メイン基板外す

冷却ファンを留めている3本のネジを外します。下の2本は、保護テープを剥がすだけでネジを外せます。

冷却ファン外すネジ

冷却ファン外すネジ

厄介なのが上の1本です。ゴムのような緩衝材と、基板を保護しているビニールシートを剥がさないとネジが見えません。

上の1本(反対側から見た図)

上の1本(反対側から見た図)


メイン基板を外し、上方に跳ね上げるようにして裏返します。このとき、電源スイッチ・Wi-Fiのスイッチを飛ばさないよう注意します。

スイッチを飛ばさないよう注意
スイッチを飛ばさないよう注意
スイッチを飛ばさないよう注意

裏返すと、冷却ファンが見えてきます。まず、電源ケーブルを外します。

冷却ファンご対面

冷却ファンご対面

冷却ファンをメイン基板から外します。グリスでCPUと固着しているので、注意しつつ軽く力をかけると「パキッ」と音がして外れます。

CPU側に付着したグリス。これを無水エタノールで綺麗に除去し、手元にあったグリスを再度塗りなおします。なお、CPUコアの片方にはグリスがもともとついていませんでした。ファンもここには密着しない構造になっているので、グリスを付けずに元に戻します。

ファンを外した(CPU側)

ファンを外した(CPU側)

ファン側。こちらもグリスが付着しているので除去します。

精密ドライバーでネジを外せばファンブレードにアクセスできますので、ブレードに付着したホコリをエアーダスターで飛ばし、軸にごく少量のオイルをつけて戻します。

グリスが固着している
ファンを分解するために外すネジ
外した冷却ファン

 あとは逆の手順で復元していきます。

 

…清掃後の印象ですが、ファンの回り方が明らかに静かになりました。負荷をかけた場合の風量は変わりませんが、負荷が下がるとすぐに回転数が下がるようになり、非常に快適になりました。

 

 使った工具は以下から。

 換装したSSDも参考までに記しておきます。M.2のSATAのみ対応と思われます。